ケイデンス、テンシリカを買収

要旨:

  • テンシリカのdataplane processing units (DPUs) とケイデンスの設計IPを組み合わせることにより、モバイル・ワイヤレス、ネットワーク・インフラ、車載用インフォテインメント、および家庭用アプリケーション向けに、より最適化されたIPソリューションの提供が可能になります。
  • テンシリカのIPは、業界標準のプロセッサ・アーキテクチャを補完し、製品の差別化、および製品の市場投入期間の短縮を実現するために、アプリケーションに最適化されたサブシステムを提供しています。
  • システムベンダー、および半導体企業上位10社のうちの7社を含む200 以上のライセンシー企業が20億件以上のテンシリカの IPコアを含む製品を出荷しています。

電子設計のイノベーションで世界をリードするケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、3月11日(米国現地時間)、DPU IPの提供で業界をリードするTensilica®, Inc.(以下、テンシリカ)を約3億8000万米ドルの現金取引にて買収する最終契約をテンシリカと締結したと発表しました。テンシリカは、2012年12月31日現在で約3000万米ドルの現金を保有していました。

テンシリカは、モバイル・ワイヤレス、ネットワーク・インフラ、車載用インフォテインメント、および家庭用アプリケーションをターゲットとした組み込みデータや信号処理向けに最適化されたコンフィギュラブルなDPUを提供し、ケイデンスのIPのラインナップがさらに拡大します。 テンシリカのカスタマイズされたDPUは、従来のカスタム・ハードウェア設計を補強し、製品の市場投入期間の短縮と高いプログラマビリティという二つの利点を提供することで、最も効率の良い消費電力、性能、およびチップ面積を可能にします。テンシリカのIPは、業界標準のCPUアーキテクチャと動作することで相乗効果をもたらし、アプリケーションを最適化するサブシステムを提供します。

ケイデンスは、今回の買収資金を、手持ちの現金と銀行融資枠より調達します。今回の買収は、規制当局からの承認を含む通常の認可プロセスに従い、2013年の第二四半期に完了予定です。ケイデンスは、この買収関連の会計処理による影響で、2013年度のnon-GAAPベースでの一株当たりの利益は僅かに希薄化されると予想していますが、2014年のnon-GAAPベースでの一株当たりの利益は増大すると予想しています。GAAPベースでの一株あたり利益への影響は、パーチェス法による会計処理終了後に発表されます。

関係者コメント:

Jack Guedj氏(テンシリカ、President and Chief Executive Officer):
「ケイデンスの一員となることにより、我々の製品開発戦略、およびお客様向け業務を加速するための幅広いプラットフォームを提供できます。我々はIPサブシステムの開発と統合を加速すると同時に、お客様に対してより広範囲なサポート・ネットワークを提供します。」

Simon Segars氏(ARM Holdings plc、President):
「ケイデンスによるテンシリカの買収は、業界にとって有益なことです。我々は、ケイデンスと我々の協業が拡大することにより、お客様が優れた製品を市場に提供できるようになることを期待しています。」

ケイデンス・コメント:

Lip-Bu Tan(米国ケイデンス、President and CEO):
「テンシリカがケイデンスの一員となることで、革新的で差別化された製品の開発を加速しつつ、製品の市場投入までの期間を短縮する完全なSoCソリューションを提供できるようになります。我々は、テンシリカの優れた社員と一つのチームとして働くことにより、お客様にさらなる付加価値を提供できることを嬉しく思っています。」

Cadence、およびCadenceロゴはCadence Design Systems, Inc.の登録商標です。 その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。