ケイデンス、第4 世代のテンシリカHiFi DSP アーキテクチャを発表

広がりつつあるマルチチャンネル・オブジェクトベース・オーディオ規格に対応する新ソリューション

電⼦設計のイノベーションで世界をリードするケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:⽶国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、1⽉6⽇(⽶国現地時間)、SoC(system-on-chip)設計向けケイデンスのテンシリカHiFi 4オーディオ・ボイスDSP(digital signal processor)IP コアを発表しました。このコアは、32ビットオーディオ・ボイス処理について、ライセンス可能なデジタル信号処理コアとしては業界最⾼の性能を誇ります。この第4世代HiFi アーキテクチャは、広がりつつあるマルチチャンネル・オブジェクトベースのオーディオ規格に対応し、HiFi 3 DSP と⽐較して2倍超の性能を提供しますので、デジタルTV、セットトップボックス(STB)、ブルーレイディスク、⾞載インフォテイメントといったDSP 処理の重たいアプリケーションに理想的なものとなります。

テンシリカHiFi 4 DSP テクノロジの詳細は、www.cadence.com/news/hifi4をご覧ください。

広がりつつあるオブジェクトベース・オーディオ規格では、個々の⾳源はオブジェクトとなり、リスニングルームの好きな位置に配置することができます。レコーディング・スタジオで予めミキシングされるのとは異なり、それぞれ再⽣される位置でオンザフライにミキシングすることができます。オブジェクトベースのオーディオ・システムは、⾳の放出位置を計算して決定しますので、スピーカーの配置によらず、(録⾳時と)ほぼ同⼀の空間で再⽣されているように聞こえます。その結果、より⾃然で深く没⼊できる⾳響経験を得ることができますが、そのためにはより⼤きなDSP 処理性能が必要となります。従来は複数のDSP を使⽤しなければなりませんでしたが、HiFi 4 DSP コアでは1コアで必要なDSP 処理性能を得ることが可能となりました。ケイデンスのテンシリカHiFi 4 DSP は、オーディオコーデックや⾳声コーデック、⾳響のプリ/ポスト処理は元より、無線通信といったDSP 性能要求の厳しい処理を効率的良く実⾏できるように、⾼度に最適化されたオーディオ・ボイスDSP です。主要な機能は以下のとおりです:

  • サイクルあたり4ウェイ32x32ビットMAC(積和演算ユニット)は、72ビットのアキュムレータを備え、FFT やFIR といった演算負荷の⼤きい処理について、他のオーディオDSP の倍を上回る性能を実現
  • サイクルあたり8ウェイ32x16ビットMAC
  • サイクルあたり64ビットロードが最⼤2命令まで発⾏可能な4スロットVLIW(verylong instruction word)アーキテクチャオプションのベクトル浮動⼩数点ユニットは、サイクルあたり最⼤4つの単精度
  • IEEE 浮動⼩数点MAC を提供
  • 既存のHiFi DSP ファミリとのソフトウェア互換性を持ち、140を超えるHiFi 向けに最適化されたオーディおよびボイスコーデック、オーディオ・エンハンス・ソフトウェアパッケージが利⽤可能

パートナー各社のコメント:
John Couling ⽒(Senior Vice President, Dolby Laboratories):
「オーディオ処理への要求は、特にホームエンターテイメント分野でオブジェクトベース・オーディオへと移⾏していることから、増⼤の⼀途をたどっています。ハイエンドなホームエンターテイメントシステムが、オブジェクトベース・オーディオが持つ⾳響改善を活⽤して、より⾼⾳質で没⼊的、そしてパーソナライズされた体験を提供する際に、ケイデンスのHiFi 4は必要な処理性能をもたらします。」

Joanna Skrdlant ⽒(Vice President, Solutions Licensing, DTS):
「DTS:X™は、オブジェクトベース・オーディオを活⽤したDTS の次世代オーディオコーデックで、聴き⼿に新たな没⼊的かつ双⽅向的な体験を届けるものです。4ウェイの32ビットMACを持つHiFi 4は、エキサイティングなオーディオ体験を提供するDTS:X のように、オブジェクトベース・オーディオのデコードが求める厳しい要求に対応する理想的なプロセッサです。」

Robert Bleidt ⽒(Division General Manager, Fraunhofer USA Digital Media Technologies):
「MPEG-H Audio Alliance が推奨する新たなMPEG-H Audio 規格により、それに対応するTVやメディアデバイスでは、コンシューマーはほどなく没⼊的なサウンドを体験し、聴取体験をパーソナライズすることができるようになるでしょう。没⼊的なサウンドは、10あるいは12チャンネルのオーディオで構成されます。さらに、⾳声、各国⾔語、ホームあるいはアウェイ・チームのコメント、ドライバーやスポーツ選⼿のマイクといった追加のオーディオ要素があることを考えると、ハイプロファイルの放送の伝送にはさらに多くのチャンネルが必要となり、デコーダーの負荷も増⼤します。このため、ケイデンスのテンシリカHiFi 4 DSP のようなDSP が、将来のコンシューマーエレクトロニクスの新しい規格を効率的に実現するために重要な役割を果たすようになります。」

Tomer Elbaz ⽒(EVP and General Manager of Waves Consumer Division):
「Maxx テクノロジは、Waves 社の20年を超えるプロ⽤オーディオの知識や⾰新を活かして、TV、PC からモバイルや⾞載インフォテイメントに⾄るまでの広範な機器の⾳質を劇的に改善するものです。ケイデンスのテンシリカHiFi 4 DSP は、ベストなユーザー体験を実現するために、我が社のすべてのテクノロジを最⾼の性能で効率的に動作させる理想的なプロセッサです。」

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